極真会館 太田道場(岐阜)
太田清貴


昨年の11月に来年の総極真公認昇段審査会を受けられたら挑戦したいと思い稽古をしました。
ここ数年左肩の調子が良くない状態でした。
だから何とかなるときに受けないともう出来ないと思っていました。 この時は肩の痛みはなく、
腕立ても数回は出来るまでになっていました。
とにかく来年の1月までの3ヶ月間やってみて、それから考えようと決めていました。
自分は走れれば組手はやれると思っているから、とにかく走るのからやり始めました。最初は5Kが走れませんでした。
走っては止まり、歩き、また走るという感じで続けました。12月末には5Kを止まらないで完走できるようになり、
そして体重もこの時に4キロぐらい減りました。 正月には高山に泊まり込み一人で稽古しました。
またほとんどどこにも行かず 弁当もコンビニので済ませました。そしてもう何十年ぶりに宮本武蔵を読み気持ちを高揚させました。
2月に山岡道場で審査と同じように、基本、移動、型、補強、組手をやりました。
本当は50人やる予定でしたが40人で止めました。
今までの経験でやりすぎて後に残ることもあったので、
ここまででという感覚で危ない兆候が出たらそこで無理はしませんでした。

審査会当日はそんなに寒くはありませんでした。
一緒に受けた早川、そして太田道場生が応援に来ていました。道場では苦しい顔をするなよ、といっているのに、
それは見せられないと気合が入りました。
50人組手はわりと相手が良く見えました。とにかく気持ちが折れないように、
そして動きが硬くならないようにと思っていました。
出だしはよかったですが、後半誰かの下段をもらってそこからきつくなりました。しかし自由師範の助言もあり落ち着くこともでき何とか50人完遂できました。大石最高師範からは組手はよかった、別人であったと賞賛していただきました。
審査の当日もそうですが、
それまでの何ヶ月間がいい体験となりました。本当に自分にとって覚悟を決めた時間を過ごしました。
底冷えする外気が忘れかけていた自然の厳しさと今の現実を、そして初心の心を目覚めさせてくれました。
大石最高師範をはじめ、各師範、先生方、そして各道場生の方々ありがとうございました。

 

押 忍